一般の”You” あなたではないYouの意味
今日はyouの使い方に関してお話します。
来年、東京オリンピックが開かれますが、日本の治安の良さ、日本人の親切さは世界でも有名です。
滝川クリステルさんのオリンピック招致のためのファイナルプレゼンテーション、あの「お・も・て・な・し」のスピーチ。
あのスピーチ内でも語られ、世界中を驚かせた日本人の文化。
以下、抜粋です。
“Omotenashi” explains why Japanese people take care of each other… and our guests so well.
Let me give you just one example.
If you lose something, you will almost certainly get it back. Even cash.
In fact, last year, more than 30 million US dollars in lost cash was handed in to Tokyo police.
Tokyo is the safest city in the world, according to a recent survey of 75,000 global travellers.
(「おもてなし」という言葉は日本人がお互い、また他国からくる方々へのケアを説明しています。
1つの例を示しましょう。例えば東京では何か物を無くした際、それは高確率であなたの手元に戻ってきます。
例えそれが現金であってもです。事実、昨年30億円ものお金が東京の警察に届けられました。
また7万5千人の旅行者にした最近の調査では、東京は世界で最も安全な都市である、という結果が出ています。)
これは日本が世界に誇るべきことであり、今後とも守っていくべき部分ですね。
しかし合計とは言え、30億円も落とした人がいるとは…。
これは今後の日々の目標は「下を向いて歩こう」に決定ですね。(笑)
まあ、こんな治安の話をした時に。
「日本では夜でも一人で歩けますよ。(夜間の一人歩きでも大丈夫ですよ)」
という文を英語で言いたいとします。
まあ、最近の日本はまったく問題ないというわけではありませんが…。
それでも外国の都市と比べればまだ安全な方です。
さて、この文の主語は何になるでしょうか。
「日本では夜でも一人で歩けますよ。」
日本=Japanese? Japanese people?
そうすると
In Tokyo, Japanese people can walk alone at night.
→「日本人は安全」感が。外国人はどうなんでしょうね(^^;)
こんな時に活躍するのが「一般のyou」です。
ことわざで
You can’t please everybody.
という言葉があります。
これはざっくりとした意味は
「すべての人を喜ばせることはできない」→「何事も必ず反対する人が出てくる」
というものです。
この場合のyouは「あなた」ではなく、すべての人、広く言えば「人間」を指しています。
「あなたはすべての人を喜ばせられない」ではなく、「人というものはね、すべての人に受け入れられるということはなかなかないんだよ。」
という意味で使われています。
これが一般のYouです。
youにはこんな使い方もあるんですね。
他にも有名な言葉で
It’s never too late to learn.
You are never too old to learn.
(学ぶことに遅すぎる、年をとりすぎているということはない→人生いつからでも学び始めることはできる。学問を学ぶのに
遅すぎるということはない。)
というものがありますが、ここでも「人というものは…」ということを意味する「一般のyou」であり、決して「おまえはね。」
という解釈ではありません(^^;)
それでは本日最初の疑問を考えてみましょう。
最初にあった「日本では夜道でも一人でも歩けますよ。」
という言い方は
“In Japan, you can walk alone at night.”
と表現できます。
また他にも
In Tokyo, It is safe for a woman to walk alone at night.
などのようにも言えそうです。
受験の和訳問題でも、英会話でも大切なことですので是非覚えておきましょう。
英語学習・勉強法の総合サイト「J-Eigo:みんなのらくらく英語塾」